税理士の片山豊樹です。 私の趣味の一つでもあるドライブですが、ちょっと普通にいうところのドライブとは若干違っています。 まあお時間のある方、興味のある方にちょっとご覧いただければと思っております。 |
私のドライブというのは、勝手気ままな自分本位の旅、とも言えるもので、とにかくB型人間そのものといった無計画無謀無策の、全く何も考えていないドライブと言えます。 数日間、最低でも三日間以上の休みが取れれば、まずは取り合えず向かう方向だけを決め、車(ワゴン車です)に布団や炊事道具・飲料水・洗面具等々を積み込み、後はひたすらその方向に走るのみ。 腹が空いたら、金がある時にはドライブインやレストラン、貧乏な時には駐車場に駐めてからヤカンに水を入れて携帯用カセットコンロで湯を沸かし、そしてその後は定番のカップ麺です。本当言うと地方地方の味、というものも楽しみたい気持ちはあるのですが、どうしても車に食べさせるガソリン代が人間の食欲よりも優先されてしまうのは仕方がありません。 車載テレビの天気予報を見て目的地は猫の目のように変わります。向かおうとした方向の天気が今一つだったら引き返して別な場所に向かう事も日常的。渋滞しそうな場所もなるだけ避けて行き先を決めます。 観光地に着いても簡単に一回りしただけですぐにまた次の目的地に向かって走行。観光というよりもアリバイ工作でもしているのではないかと思われる様な慌ただしいものです。 夕方になったらまずはその日のねぐら探しです。駐車場があってトイレさえさればどこだって一晩過ごす事が可能なのはワゴン車の強みです。今は道の駅がありますから、専ら最近では一晩過ごすのに利用させてもらっています。水の設備もありますしね。入浴設備のある道の駅も増えてきていますし便利です。以前は道の駅なども整備されておらず、どこかの会社の駐車場らしきところで一晩過ごした事もありましたし道路の脇に駐車して寝た事もありました。 こんなドライブですから当然に単独行です。以前に妻や子供を誘った事がありましたけど、当然に同行は断られました。まあ最近では妻も時々付き合う事が多くはなりましたが、でもいくら妻でも単独行とは違って若干の制約を受ける事となります。私一人だったらトイレの無い場所でも寝る事はできますが、女性が混じればそうも行かないし…。一人だったら好きな時に昼寝休憩もできましたが、二人だと好き放題にはいきません。 ワゴン車(今はアルファードです)で寝るとなっても、定員は大人二人が限界です。フルフラットシートにしてもかなり狭いし寝苦しいですが、でもかなり慣れました。一晩だけだったら眠れなくても、数日間このドライブを続けていたら嫌でも眠れる様になります。 とにかく今はキャンピングカーが欲しい・・・。 LOTO6だけが頼りです。 |
私の住んでいる金沢市は日本列島で言えばほぼ中心位置にありますから日本全国を回るには絶好な場所にある様に見えます。しかし関東圏や関西圏の様に放射線状に道路が広がっている訳ではなく、北と西は日本海という立地条件では東の富山県方向、南の福井県方向にしか向かう事ができず、どうしてもスタートのコースは毎回同じものとなってしまう事はやむを得ません。 今までドライブしたコースですが、短いものでは一泊二日程度のものもありましたが、平均して2泊か3泊といったところでしょうか。 長いものでは、最近では2007年に奥陸奥ドライブとして下北半島から三陸海岸などを6泊で回ってきました。この年には山陽山陰3泊も行っています。 東北地方は何度かドライブさせてもらっています。下北も竜飛にも二度づつ行っています。基本的には私のドライブの基本は「岬めぐり」にある様で、いつも岬の突端まで行って一人で自己満足をしております。 私の今まで行った最長のドライブは1994年7月26日から8月9日にかけて行った北海道一周14泊15日のドライブです。 以下、その行程を簡単に紹介させていただきます。 車はライトエースワゴン4WDでした。 |
日 | 行程 | 宿泊 | 走行距離 | |
1 | 自宅(金沢)~(北陸道)~ 新潟黒埼PA |
新潟黒埼PA内 | 303.7 | ㎞ |
2 | 新潟黒埼PA~新潟港~ (新日本海フェリー) |
船内泊 | 18.6 | ㎞ |
3 | 小樽港~夕張 (映画「幸せの黄色いハンカチ」のロケ地) ~支笏湖~洞爺湖~昭和新山 ~大沼公園~函館 |
函館市内の 駐車場 |
499.6 | ㎞ |
4 | 函館(市内を観光ドライブ) ~有珠山~苫小牧の樽前SA |
樽前SA駐車場内 | 275.9 | ㎞ |
5 | 樽前SA~旭川~美深~ サロベツ原野 |
サロベツ原野内 の駐車場 |
451.7 | ㎞ |
6 | サロベツ原野~稚内~宗谷岬~ ベニヤ原生花園~枝幸 ~オムサロ原生花園~サロマ湖 |
サロマ湖畔 の駐車場内 |
383.0 | ㎞ |
7 | サロマ湖~能取岬~網走 (刑務所とオホーツク流氷館) ~小清水原生花園~知床五湖 ~羅臼 |
羅臼 | 295.3 | ㎞ |
8 | 羅臼~野付半島~風蓮湖~ 納沙布岬 |
納沙布岬 | 258.4 | ㎞ |
9 | 納沙布~釧路~釧路湿原 ~摩周湖~硫黄山~屈斜路湖 弟子屈 |
弟子屈 | 298.3 | ㎞ |
10 | 弟子屈~阿寒湖~足寄~池田 (十勝ワイン城)~帯広~幸福駅 ~襟裳岬 |
襟裳岬 | 299.0 | ㎞ |
11 | 襟裳岬~日高~富良野 (ワイン工場とラベンダー園)~ 望岳台~旭川~層雲峡~ 旭川~留萌 |
増毛 | 606.6 | ㎞ |
12 | 増毛~雄冬岬~新十津川~旭川 | 旭川 | 182.9 | ㎞ |
13 | 旭川~小樽 | 小樽港 | 180.1 | ㎞ |
14 | 小樽港~新日本海フェリー | 船内泊 | 0.6 | ㎞ |
15 | 新潟港~自宅 | 324.4 | ㎞ | |
15日間の総走行距離 | 4378.1 | ㎞ |
ご覧になっていただいて分かるように、コースの取り方に全く規則性はありませんし、実に不効率なコースです。旅行会社の人だったら目を覆う様なコース取りなのでしょうね。 これは天気情報を見てのもので、要約して書けば雨雲から逃げ回っていたというコースでした。おかげで雨には四日目の樽前サービスエリア内で若干降られたものの、それ以外の日は全部晴天の中をドライブする事ができました。 この北海道ドライブの14泊ですが、往復の新日本海フェリー内の2泊と初日の新潟黒埼PA内の1泊を除いた北海道内11泊は10泊が車中泊です。 (旭川の1泊だけは友人宅のお世話になりました) 一番思い出に残っているのはサロベツ原野内の駐車場で寝た時でした。誰も居ない駐車場内でただ一人だけ…、少なくとも半径10㎞以内には人間は一人も居ないのだろうなと思いながら寝たのですが、でもやはり少々気味が悪いものでした。 襟裳岬の駐車場で寝た時も、朝起きてみたら辺り一面が濃霧でミルクの中に沈んだ様な感じ…。視界はせいぜい数メートルしかありませんでした。すぐ近くを歩いている人の声は聞こえるものの姿形は全く見えないという濃霧は初めての経験でした。この時は霧が完全に晴れるまでは運転などできるものではありませんでした。 この北海道ドライブだけは私のいつものドライブとは違い、行く日と帰る日だけは前もって決めざるを得ませんでした。その訳は新日本海フェリーの予約のためです。夏休みという事で予約無しでフェリーに乗れるはずもなく、やむを得ず行きと帰りのフェリーだけは予約させていただきましたが、これだけでもかなり制約された気分になりました。普段だったら帰りたくなったらいつでも帰路につく事ができましたが、この時だけは嫌でも帰りのフェリーの日までは北海道に滞在せざるを得なかったですし…。 この北海道ドライブの時はまだ税理士などという職業には就いていない時期でしたので、かなり無理はしましたけどこれだけ長期間の休暇は何とか可能でした。今はもう夢物語ですね。九州一周を希望していますが、最低一週間は必要でしょうし、それだけまとまった休暇はちょっともう無理みたいです。 残念・・・。 |
あまり参考にもなりませんが、私のドライブ必需品をご紹介させていただきます。 |
ビール | 別にお巡りさんに怒られる様な事ではありません。 私はよくあるのですが、夜になって駐車場に車を駐め、さあ寝ようかと思ってもなかなか眠れず、そういう時には、どうせ眠れないならばと、またハンドルを握って走り出してしまう事がよくあります。少しでも先に進んでおこうという運転者の本能とでも言うのでしょうかね。 でもこれは過労の元。疲れから事故を起こしてしまったら目も当てられません。 私は一晩過ごす場所(駐車場)に車をパークさせたら、必ずすぐにビールを一杯空けてしまいます。こうなりますともう酔いが醒めるまでは絶対に運転厳禁となり、嫌でも朝までこの駐車場で過ごさざるを得なくなります。要するに意志の弱さをビールで補強しているだけなのですね。 なお以前の車には車載冷蔵庫もあったのですが今の車には予算的な問題で付けていないため実に不便な思いをしています。 |
サンダル | 運転中は履き慣れた靴。でも駐車場等で一晩過ごす時には簡単に脱いだり履いたりするサンダルは必携です。夜中にトイレに行ったりする場合に一々靴を履くなどの面倒な事はしません。 |
文庫本 | ドライブとは全く関係無さそうなものですが、私には数冊の文庫本はドライブの必携です。運転中に疲れた時に駐車場に車をパークさせて身体を横にして文庫本を開きます。そのまま眠くなって昼寝となる場合もありますし2~30分気分転換の読書をしてまたスッキリ運転という場合もあります。要するに昼寝の道具ですね。よってあまり面白くない本の方が良いかも。 昼寝は最高です。波の音か川のせせらぎ音でも聞こえていれば最高ですね。読む本が無くなって広島市や釧路市内で書店に走ったのを思い出します。 |
水 | 道の駅が整備された今では不要かと思いますが以前は水場の無い場所で一晩パークする事もよくありましたのでカップ麺や洗面用の飲料水は必携でした。20リットル入りのビニール製(?)の入れ物に満タンに入れていきます。 |
調理用品 | 本格的なキャンピングカーとは違い、普段は日常的に仕事で使用している普通のワゴン車ですから車内で料理を調理する様な事はできません。今まで何度もドライブをしている私ですが、カップ麺以外は作った記憶がありません。よって持って行くものは湯を沸かすヤカンとカセットコンロのみ。 なおカセットコンロを車内で使用する事はお止めになった方が良いと思いますよ。必ず外で使用ですよ。 |
CD DVD |
私のドライブコースは海岸線を走行する事が多く、よってパークする場所も海岸線が多くなる事は当たり前です。でも海岸線というところは景観も波の音も最高なのですが、残念ながら電波の入りが悪く、車載テレビもFMもキャッチできないところもかなりあります。もうこうなったら音と映像は持参するしかないですね。 私は持参したCD等プラス文庫本で夜を過ごす事が多かったですね。 |
メモ用紙 | 上の北海道ドライブメモを見てもお分かりになると思いますが、無精な私がドライブに出た途端にメモ魔になってしまいます。ドライブのコースや走行距離・通過時間から使った金銭まで、全てを詳細に記録する訳ですが、まあ記録をしたからってそれが何かに役立ったとか参考になったという事は一度もありません。ただ自己満足でメモしているだけなのですが、でも今までの習慣とあってメモは必携です。 |
では最後にちょっと追加・・・
入浴 | ドライブも一泊二日程度ならば考えなくても構いませんが数泊の長距離ドライブとなれば入浴は避けられません。今は道の駅にも入浴設備付きのものが増えていますが、以前は銭湯を探して街中をウロウロと走り回った事もよくありました。当時は駐車場付きの銭湯はあまり無く、探すのに苦労しましたね。今は駐車場たっぷりのスーパー銭湯やサウナなども多く、助かっています。 北海道ドライブでは温泉によく入りました。温泉街に行って旅館の人に聞くと、必ず最低1件位は入浴だけ数百円といった安価で入れる旅館があります。知床の羅臼温泉では夜と朝と二度同じ温泉に入りに行きました。 宮城県石巻市の道の駅「上品の郷(じょうぼんのさと)」はお勧め。温泉付きでコンビニも併設されており最高でしたよ。 |
洗濯 | さすがに洗濯だけはパスでした。上に紹介した15日間の北海道ドライブでも洗濯は全くせず、よって下着は予備を入れて20日分を持参しました。今はコインランドリー設備もありますから無精さえしなければ荷物も少なくなったのにね。 帰ってから妻が洗濯で大変だったみたいです。 |
自己満足だけで作成したページです。こんなページに最後までお付き合いをいただきましてありがとうございました。 私が車で走っていない都道府県は車で行く事ができない沖縄県を除けば奈良県・鹿児島県だけとなりました。できるだけ早く全県クリアといきたいのですが、今の仕事はなかなかまとまった休みも取れず、当分は夢物語のままとなりそうです。 (平成21年春の時点) 片山豊樹 |
<このページは2009年5月に作成しました>
無精なものでしばらくページを更新しておりませんでした。 その後、平成23年に南九州を三泊四日で回って鹿児島県を制覇し、平成24年に沖縄本島を同じく三泊四日で回りました。 さすがに金沢から車で行くのは時間的に不可能であり、この二つの旅は現地でのレンタカーでした。 何故か奈良県だけが残ってしまっているのが不思議です。 私のドライブは海岸線を走る事が多いので、どうしても内陸地方は後回しになってしまうのがその原因なのですが、観光地の多い奈良県ですから、特にわざわざドライブで行かなくても、今までに電車や観光バス等で何度も行っている事もその原因の一つです。 金沢からは日帰りでも可能な距離なのですが意外な県が残ってしまいました。 まあ近々お邪魔する予定です。 その節はよろしくお願いいたします。 |